E30メーター修理の巻。
2012.01.26
本日は先日E30をご成約頂きましたM様の325iのメーター不良の修理を行いましたのでその一部をご紹介致します。 E30は走行距離をギアで駆動しておりますが、さすがに年式からの駆動ギアの劣化によりギア部分が欠けてしまい不動となる事があります。 メーター本体は「MOTOメーター」と「VDO製」で異なり、それぞれに対しギアも数種類ありますので現物確認が必要です。 まずは表面真ん中付近に記載されているメーカーを確認したところMOTOメーターでした。 次にメーター本体をばらし、走行距離計を外して駆動部分を確認します。 このメーターは一度修理されているようで、壊れている確率の高い一番小さいギア(画像左端の金色)はすでに対策品に交換されておりました。 しかし、画像中央の茶色ギアと右端の外した白色ギアの内周部分が欠けてしまっており、かみ合わず空転していたと思われます。 この3つのギアは破損確率が高いので、確認時に損傷個所が一箇所であってもまとめて交換される方が作業工賃も一度で済みますので、同時交換をオススメします。 新しいモデルではメーター本体等に不具合があった場合、丸ごと部品交換となってしまいます。これは進化したコンピューター通信制御システムの多様化に伴い非分解式となり、走行距離等のデリケートな部分の管理を行っている為であり、新品交換後は正規ディーラーにてデータ等のコーディング作業も必要ですので、修理代も比較的高額になってしまいます。 Eで30の他の不具合症状として、内部基盤のはんだ接続されている部分が経年劣化により割れてしまい、振動等で各メーターが不思議な動きをする場合もあります。 水温計等を固定しているナットにも電気が流れるアースの役目があり、緩んだり接触不良により動きに不具合が出る場合がありますのでばらした時には確認が必要です。そしておかしな動きをした時に昔のテレビのように叩くと治ったリたりします・・。(笑) いずれにしてもトラブルに対し「修理」ができるモデルは安心できますね。 中古車両の数はかなり少なくなりましたがまだまだ現役で走れます!! 昨年はE30 アルピナB6 2.7のエンジンフルオーバーホールを実施しておりますので更にノウハウ増えました! 「味わい」のあるクルマ。BMW E30。